自動思考と自己教示
認知療法は偏った考えや思い込みから自由になって、バランスの良い柔らかい考え方ができるようになって気持ちを楽にする方法。
でも、自動思考がこれらの問題解決方を邪魔している。
そこで役に立つ言葉(自己教示)がこれ!
「なんでオレだけ…」
→問題が起きるのは特別ではない。多かれ少なかれ誰でも問題は抱えているものやから
「もうアカンわ…」
→問題というのは基本的に対処可能。まずはやってみよう
「たいしたことはないか…」
→悩みは心の危険信号。そのメッセージにはどのような意味があるか耳を傾ける。
「すぐに何とかしないと…」
→立ち止まって考えよう。焦ると全体が見えにくくなる。
「早く問題を解決したい」
→問題解決には時間がかかる。すぐに解決したいものほど大変であることが多い。
「絶対解決しないと」
→もし解決できなくても問題がはっきりする。行動に失敗はないから自分を縛る必要はない。
気持ちを切り替えるために 〜認知療法を理解する〜
・自分自身に対して
「自分はダメな人間なんだ」
・周囲との関係に対して
「きっとみんなに嫌われてる」
・将来に対して
「これから先いい事なんてあるワケない」
うつ病のときは考え方が極端に悲観的になるが、本人のせいではなく病気のせい。
心の悪循環(考え方や行動の悪循環)
例)友達にメールを送って返事がなかったとき
→「自分は嫌われたんだ」と悲観的になり、引きこもる。
認知(喪失)
気分(うつ)
行動(引きこもり、孤立)
例)友達は怒っているんだ
→不安になり避けるようになる。
認知(危険)
気分(不安)
行動(回避)
不安は「危険」という認知と関係している。
危険を現実以上に過大評価し、自分の力や周りからの支援を過小評価すると、不安はより強くなる。
例)すぐに返事をよこさないなんて酷い人だ。
→腹が立ち、攻撃的になる。
認知(不当)
気分(怒り)
行動(攻撃)
3つの例は全て同じ「事実」から生まれたものなのに、いつの間にか自分の心の中で違ったストーリーを創り上げていた。
このように、気持ちが動揺したときに頭の中に瞬間的に浮かんでいる考え方やイメージを「自動思考」と呼ぶ。
価値創造としての仕事
「before⇒after」で何かが変わった。
それがあなたの仕事であり、あなたの存在意義。
①「A⇒A±」増減の仕事
物を売る、生産性を増す、性能を向上させる
②「A⇒B」変形・変質の仕事
外観を変える、やり方を変える、組み合わせる
編集する、人の気持ちを変える
③「0⇒1」創出の仕事
新規に起こす、発明する、アイデアを発案する
独自の表現を打ち立てる
占有者としての仕事
仕事は「時間の占有者」「空間の占有者」
「気持ちの占有者」「人間関係の占有者」
「人生の大部分を占有する仕事だからきちんと考えたい。大事にしたい。」
what is your occupation?
(あなたの職業は何ですか?)
occupation=占有、生業
「仕事」は単純にこうだと言い表せない。
広がりと奥行きのあるもの。
英語でも「仕事」を表す単語は様々ある。
occupation = 生業
calling vocation = 天職
labor = 肉体的に骨の折れる仕事
job = 任される業務、勤め口
profession = 高度専門的な仕事
task = 任務
work = (幅広く)仕事
仕事の中でも内面かは湧き上がる情熱と中長期の努力によってなされるものは、「夢/志」「ライフワーク」「使命」と呼ばれる。
そして、そこから作られるものを「作品や「功績」と呼ぶ。
寓話『3人のレンガ積み』
建築現場に3人の男が働いていた。
「何をしているのか?」と聞かれ、それぞれの男はこう答えた。
第1の男「レンガを積んでいる」=作業
第2の男「金を稼いでいるのさ」=稼業
第3の男「後世に残る町の大聖堂を作ってるんだ!」=使命